- WWFジャパンが生物多様性スクール2023を開催
- 生物多様性と気候変動問題の同時解決に焦点
- 第2回は「生物多様性と海」で海洋環境の悪化について考える
WWFジャパンが2023年3月から「生物多様性スクール2023」を開催する。
今回は、生物多様性の損失と気候変動問題の同時解決や、双方への配慮の重要性に焦点を当て、取り組みの先進事例も紹介する。
第2回は「生物多様性と海」で、海洋酸性化や海水温の上昇、海洋汚染や水産資源の乱獲などにより、海が危機的な状況にあることを考える。
京都大学名誉教授で海洋生物学の専門家である白山義久氏がゲストとして招かれ、気候変動や海洋環境の悪化が、海の生態系や海洋資源に与える影響や課題について話す。
また、国際環境NGOが考える海の保全活動や水産物の供給網を通じた解決策を紹介し、日本生活協同組合連合会の松本哲氏に、事業者としての取り組みや視点を聞く。
- カテゴリ
- 環境、ゲーム
- 製品名
- 生物多様性スクール2023
- キャラクター名
- 人名
- 白山義久、松本哲
- 会社名
- WWFジャパン、日本生活協同組合連合会
- IP名
——— 以下 プレスリリース原文 ———
4/7「生物多様性スクール2023」―気候変動問題との同時解決を 第2回「生物多様性と海」@オンライン ゲスト: 白山義久氏
公開日: 2023/04/03
- 生物多様性スクール2023 第2回「生物多様性と海」
地球の物質循環を担い、多くの生物を養う海は、現在、二酸化炭素濃度の上昇による海洋酸性化や海水温の上昇、海洋汚染や水産資源の乱獲などにより、危機的な状況にあります。このたび、京都大学名誉教授で海洋生物学の専門家である白山義久氏を迎え、「生物多様性と海」について考えます。白山氏は、気候変動や海洋環境の悪化が、海の生態系や海洋資源に与える影響や課題に精通。今後に向けた示唆をいただきます。WWFジャパンからは、国際環境NGOが考える海の保全活動や水産物の供給網(サプライチェーン)を通じた解決策を紹介し、日本生活協同組合連合会の松本哲氏に、事業者としての取り組みや視点をお伺いします。
お申込ページ:
https://wwf.zoom.us/webinar/register/WN_CNyVOo0mQvy2s5Enl10J5A
(アーカイブ視聴可)
- 背景
世界の生物多様性は過去50年で69%損失し、また地球の平均気温は産業革命前よりすでに1度以上上昇したと報告され、地球環境はいま、危機的な状況にあります*。WWFジャパンは2030年までに生物多様性の劣化を食い止め、回復に転じさせる「ネイチャー・ポジティブ」、2050年までの脱炭素社会実現という2大目標を掲げて、認知拡大と理解向上に取り組んでいます。近年の国連の気候会議等でも、気候変動と生物多様性損失の2つの危機に同時に対策することの重要性が強調される中、私たちがこれらの課題にどのように向き合い、どう取り組むべきかを考えます。
*生きている地球レポート2022 ー ネイチャー・ポジティブな社会を構築するために ー
https://www.wwf.or.jp/activities/lib/5153.html
*過去の生物多様性スクールの報告ページ
https://www.wwf.or.jp/activities/project/4930.html
- お申込
参加ご希望の方は、以下より、イベント開始までにご登録をお願いします。
https://wwf.zoom.us/webinar/register/WN_CNyVOo0mQvy2s5Enl10J5A
お申込者にはZoomより参加用のURLがメールで届きます。 イベント申込時、イベント開始の1時間前と1日前にメールが届きますので、ご自身のメールボックスをご確認ください。
当日リアルタイムでのご参加が難しい場合も、後日アーカイブ動画と資料をお送りしますので、ぜひご登録ください。
- 登壇者プロフィール
白山義久氏 京都大学名誉教授
昭和30年東京生まれ。東京大学大学院理学系研究科動物学専攻博士課程修了。理学博士。日本学術振興会奨励研究員、東京大学海洋研究所助手、助教授、京都大学理学部教授、京都大学フィールド科学教育研究センター長を経て、平成23年より30年まで、独立行政法人海洋研究開発機構理事。現在は、京都大学名誉教授、国立研究開発法人海洋研究開発機構アドバイザー。専門は海洋生物学。特に小型底生生物(メイオベントス)の生態学、線形・動吻・胴甲動物の系統分類学、深海生物の保全生物学などの研究を主に進めてきた。近年は、海洋酸性化の生物影響などの研究も行っている。2000年から2010年まで実施された、海洋生物の多様性を世界規模で明らかにしようとする国際プロジェクト“海洋生物センサス(Census of Marine Life)”では、科学推進委員会の委員を務めた(2011年コスモス国際賞受賞)。また2013年から6年間、生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)の学際的専門家パネル(MEP)のメンバーを務めた。
松本哲氏 日本生活協同組合連合会 ブランド戦略本部 サステナビリティ戦略室(水産担当)
1988年日本生協連入協、物流、営業、コープ商品開発などの業務を経験。共同開発推進部部長、東北支所支所長、水産部部長、生鮮原料事業推進室室長などを務め、2022年1月よりブランド戦略本部サステナビリティ戦略室に所属。2016年より水産物調達に関する調査・起案、行政・NGO等との対応、水産エコラベル認証に関わる実務などを担当。
滝本麻耶 WWFジャパン 海洋水産グループ パブリック・アウトリーチオフィサー
デンマーク オーフス大学政治学科留学、慶應義塾大学法学部政治学科卒(法学士)、ドイツ アルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルク大学院環境ガバナンス修士号取得。大学・大学院にて、環境政策・環境ガバナンスについて学び、編集者、環境コンサルタントを経て、サイエンス・コミュニケーションの経験を積む。2017年WWFジャパンに入局。海洋水産グループにおいて、海洋環境保全や水産資源保護に向けて、消費の側面にフォーカスしたパブリックアウトリーチの取組みを行っている。
佐々木小枝 WWFジャパン 海洋水産グループ サンゴ礁生態系保全担当
学士(社会学)。民間企業、青年海外協力隊、国際NGOで上下水道整備や水と衛生、水関連災害に関する国内・海外プロジェクトの企画・運営・評価や、企業のサステナビリティに関する業務に従事。2021年12月WWFジャパンに入局。サンゴ礁生態系保全を通じて環境保全と人間の暮らしの調和を実現するため、国内・海外での新規フィールドプロジェクトを推進中。
井田徹治氏 WWFジャパン理事、共同通信編集委員(モデレータ)
1959年東京生まれ。1983年、東京大学文学部社会学科卒。同年共同通信社に入社。つくば通信部などを経て1991年 本社科学部記者。 2001年から2004年まで、ワシントン支局特派員(科学担当)。2010年から現職。環境と開発の問題をライフワークにアジア、アフリカ、中南米などでの環境破壊や貧困の現場、問題の解決に取り組む人々の姿などを報告してきた。気候変動枠組み条約締約国会議、ワシントン条約締約国会議、環境・開発サミットなど多くの国際会議もカバーしている。著書に「大気からの警告」(創芸出版)、「生物多様性とは何か」(岩波新書)、「霊長類」(同)など多数。
引用元: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000190.000018383.html