- 1. DatachainがIBCSolidityのプロダクション環境での使用を改善することを発表
- 2. EthereumやEVM互換性のあるブロックチェーン、エンタープライズ向けのEthereumなどで、IBCを用いたインターオペラビリティが実現可能に
- 3. DatachainはIBCSolidityに加え、LCP等の技術を応用し、異なるブロックチェーン同士の相互接続にも取り組んでいる
DatachainがInterchain Foundationからの助成金に2度目の採択を受け、IBC-Solidityのプロダクション環境での使用を前提とした改善に取り組むことが発表された。
これにより、EthereumやEVM互換性のあるブロックチェーン、エンタープライズ向けのEthereumなどで、IBCを用いたインターオペラビリティが実現できるようになる。
例えば、三菱UFJ信託銀行が推進するProgmat Coinを用いた事例では、IBC-Solidityを活用することで、GoQuorumとCorda間のインターオペラビリティ実現に向け検証を進めている。
Datachainでは、IBC-Solidityに加え、昨年発表したLCP等の技術を応用し、異なるブロックチェーン同士の相互接続にも取り組んでいる。
- カテゴリ
- ブロックチェーン、ゲーム
- 製品名
- IBC-Solidity、LCP、Progmat Coin、GoQuorum、Corda
- 会社名
- Datachain、Interchain Foundation、三菱UFJ信託銀行
- IP名
- Ethereum、EVM
——— 以下 プレスリリース原文 ———
Datachain、Interchain Foundationからの助成金に2度目の採択。IBCによるEthereum/EVMチェーンのインターオペラビリティを本番環境で実現へ
公開日: 2023/04/06
株式会社Datachain(本社:東京都港区、代表取締役:久田 哲史、以下、Datachain)は、Cosmos/IBC(*1)エコシステムを推進するInterchain Foundationの助成金に採択されました。今回で採択は2回目となります。これは、2021年10月の国内初の採択を含む、これまでの技術貢献が評価されたことによるものです。
今回の助成金により、Datachainは、IBCのSolidity(*2)実装「IBC-Solidity」におけるプロダクション環境での使用を前提とした改善に取り組みます。
これによって、Ethereum、EVM互換性のあるブロックチェーン、エンタープライズ向けのEthereum(Hyperledger Besu、GoQuorum)などで、IBCを用いた、最小限の信頼仮定で高い安全性を実現するインターオペラビリティが可能になります。
今回の助成金により、Datachainは、IBCのSolidity(*2)実装「IBC-Solidity」におけるプロダクション環境での使用を前提とした改善に取り組みます。
これによって、Ethereum、EVM互換性のあるブロックチェーン、エンタープライズ向けのEthereum(Hyperledger Besu、GoQuorum)などで、IBCを用いた、最小限の信頼仮定で高い安全性を実現するインターオペラビリティが可能になります。
■今回の助成金について
Datachainでは、異なるブロックチェーン同士をつなぐインターオペラビリティに関する研究開発に注力してきました。中でも、Cosmosコミュニティを中心に利用が広まるIBCを用いたインターオペラビリティの実現を推進しています。
例えば、Hyperledger Foundationに寄贈しているYUIというプロジェクトでは、IBCをTendermintベースのブロックチェーン以外でも利用可能にするために、IBCのSolidity実装である「IBC-Solidity」や、各種台帳(Hyperledger Fabric, Corda, Hyperledger Besu、GoQuorum等)に対応するためのモジュール開発を行っています。
「IBC-Solidity」については、2021年10月に国内初のInterchain Foundationの助成金に採択され、IBCコミュニティと共に開発を進めています。
– Datachain、国内初、Cosmosエコシステムを推進するInterchain Foundationの助成金に採択
https://ja.datachain.jp/news/datachain-receives-a-grant-from-interchain-foundation-to-enable-interoperability-with-ethereum-through-ibc
今回、Interchain Foundationからの追加の助成金を受け、「IBC-Solidity」のプロダクション環境での使用を前提とした改善に取り組んでいます。例えば、今回の助成金の対象であるガスコストの効率改善のためのリアーキテクチャにおいては、主要な指標においてガスコストの半減に成功しています。
今回の助成金のスコープの詳細については、以下のMediumをご覧ください。
https://medium.com/@datachain/icf-grant-to-enhance-ibc-solidity-for-production-use-6c93ab797177
■ユースケース
「IBC-Solidity」の活用により、EthereumやEVM互換性のあるブロックチェーン(BNB Smart Chain、Polygon、Avalanche等)、エンタープライズ向けのEthereum(Hyperledger Besu、GoQuorum)などでも、IBCを用いた異なるブロックチェーン間のインターオペラビリティが実現できるようになります。
例を挙げると、2022年9月に発表した、三菱UFJ信託銀行株式会社が推進するProgmat Coinを用いた事例では、IBC-Solidityを活用することで、GoQuorumとCorda間のインターオペラビリティ実現に向け検証を進めています。
– Datachain、三菱UFJ信託銀行と技術提携を開始。ステーブルコイン基盤「Progmat Coin」を用いたデジタル証券のクロスチェーン決済において2024年までの商用化を目指す
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000055051.html
他にも、EthereumとCosmosなどのパブリックブロックチェーン同士の相互接続、EthereumとCordaなどのパブリックブロックチェーンとエンタープライズブロックチェーンとの相互接続についても、応用が可能です。
Datachainでは、今回助成金の対象である「IBC-Solidity」に加え、昨年発表したLCP等の技術を活用し、国内外のパートナー企業と協力して本番環境でのサービスローンチを目指しています。
(*1) Cosmos/IBC:Cosmosは「ブロックチェーンのインターネット」の構築を目指す、相互運用性を兼ね備えた世界的なブロックチェーンネットワーク。IBC(Inter-blockchain communication)は、世界で最も利用されている異種ブロックチェーン間のメッセージングプロトコル。Interchain FoundationおよびCosmosプロジェクトによって策定が進んでいる、ブロックチェーン同士の相互運用性を担保するための仕様標準。
(*2)Solidity:プログラミング言語のこと。世界で最も使われているブロックチェーンの1つであるイーサリアム(Ethereum)で使われている。
■Interchain Foundationについて
Interchain Foundationは、ブロックチェーン間のインターオペラビリティ実現を目指すプロジェクトCosmosの開発やCosmosエコシステムの推進、メッセージングプロトコルIBCの開発及び開発支援を担う非営利団体です。
Interchain Foundation
https://interchain.io/
■ 株式会社Datachainについて
社名 :株式会社Datachain
事業概要:ブロックチェーン技術に関連する企画・開発
設立 :2018年3月
所在地 :東京都港区六本木三丁目2番1号
代表者 :代表取締役 久田 哲史
URL :https://ja.datachain.jp/
* 株式会社Datachainは、株式会社Speee(本社:東京都港区、代表取締役:大塚 英樹、東証スタンダード市場:4499)の子会社です。
* 本資料に記載されている会社名、商品名、サービス名は、各社の商標又は登録商標です。
引用元: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000138.000014788.html